
ライン上では、セラミックインクの乾燥が焼き戻しおよび曲げ加工の速度に追随する必要がある。コンベクションオーブンはこれに対応しきれず、ガスおよび電気料金は上昇し続ける。乾燥プロファイルがずれると、ピンホール、エッジの被覆不足、後工程で表れるラミネーションの密着不良が発生する。
実際に重要なこと
当社は短波長赤外線クォーツエミッターを使用し、セラミックインクやフリットのエネルギー吸収特性に合わせて調整している。各モジュールは2〜3 kWの出力で、設定点まで迅速に立ち上がり、クローズドループ制御により安定して保持する。これによりガラス全体に均一な熱場が形成され、熱応力を抑え、光学的歪みを最小限にできる。応答速度はほぼ瞬時であり、オーブンで発生する遅れなしでライン速度に追従可能だ。
生産現場での利点
実際の効果は明確だ。速乾により印刷と焼き戻しの間の時間を短縮できるため、オーブンの長さを延長せずにより高いライン速度での稼働が可能となる。赤外線は熱をインクに直接投入し空気には入らないため、エネルギー消費が削減される。高出力乾燥ゾーンでは、1平方メートルあたりのkWhが30~40%減少し、オーブン稼働時のガス使用量も大幅に減少した。温度の均一性が向上し、硬化ムラによる不良品の削減や、特に曲げガラスの手直し工数低減につながる。
成功させるために必要なこと
設置はモジュール方式であるが、レイアウトはガラスの搬送経路と放射率を考慮する必要がある。リフレクターの配置を正確にし、クォーツ外管を清掃しておかないと、ホットスポットが発生する。厚みやコーティングのある基板では、出力と滞留時間を適切に設定し過熱を防ぐことが重要だ。オペレーターには各ガラスタイプのプロファイル設定に関する短時間の訓練が必要となる。計画段階でこれらを考慮すれば、稼働率と光熱費削減の効果が期待できる。